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あれこれ感じたことなど

4.気になったことば
その1 「心配したでしょう」
 夫の入院中に、お見舞いに来た人などから言われて気になったことばがありました。というか、そんなこと言われても答えようがないというか、わかりきったこと聞くな、とでもいうのかな。それは、「心配したでしょう?」という問いかけでした。「心配だったね」とか「たいへんだったね」とかなら、「うん、そうだったのよぉー」と当たり前に答えられるんだけど、「心配したでしょう?}には「ええまあ」と言いながら、心の中では「しないわけねえだろっ!」とつぶやいておりました(笑)。
 「心配したでしょう?」は、言うほうにとっては「心配だったね」と同じニュアンスだったかもしれないのだけれど、「でしょう?」と疑問形式なら「しない」という選択肢がある、ということに対して異義を感じてしまうのでしょうか。しないわけがない、ということがわかんないのかよっ!とか、思っちゃったのですよね。
 でも考えてみれば、そんな言い方をわたしもしているかもしれないなあ、と反省してみたりもしたのでした。うーーーん、なんであんなに引っかかっちゃったんだろう?
3.アナムネーゼと告知に関するアンケートについて  アナムネーゼというのは、患者に対する聞き取り調査のことらしいんですが、入院をすると必ず初日にこれを受けるのですね。緊急入院の場合は違うでしょうけど。住所、氏名、職業、生年月日、家族構成、病歴、おおまかな日常生活の様子も聞かれます。何時に起きて何時に寝るかとかも確か聞かれますよね、お酒を飲むか、タバコを吸うか・・・。
 今回の入院では、なんとこれを病室でやったんですよねー。わたしが入院したときはナースステーションで受けたような記憶があるし、義父が入院したときもそうだったと思うんだけど、今回はみんな病室で、そばに誰がいても関係なく行われていました。
 6人部屋でいきなりそれが始まったときには、ちょっとそりゃあないでしょう、と思っちゃいましたよね。まあ聞かれたことには全部答えましたけど。プライバシーも何もあったもんじゃない。家族構成なんかは、血縁もチェックされるわけで、今時はスクラップ家族だって多いのだし、それを隠すつもりはなくても、関係ない人たちの前で言わされる必要もないだろうと思うんですけどね。そう言うことって、そばで話してたらつい聞き耳を立てちゃうもんだし。しかも、聞くほうの看護婦さんの声がでかかったりするとほんと筒抜けってヤツだったりもします。
 入院中に緊急手術が入って、先生がそちらに行ってしまい、急遽めったに来ない先生の回診になったことがあったらしいのですが、大部屋で他の患者もいる前で、看護婦に「ステージは?」などと聞いたりしていたこともあったとのことで、なんだかプライバシーに対する配慮があんまり感じられず、こんなんでいいのかしら、と思ったものでした。
 「告知」についてもアナムネ取りのときにアンケートを取るんですね。病名を知りたいか、もしそれがガンなどの重篤なものであっても知りたいか、病状について詳しい説明をしてほしいか、もし重篤な状態なら余命についても知りたいか、それを知らせるのは誰にか、本人が知りたくない場合は誰に知らせたらいいか、また知らせたくない人がいるか、などといった内容だったと思うのだけれど、わたしでも最初の段階なら、余命まで知りたいと答えるとは思うけれど、果たしていざとなったら受け止められるのかは、はっきり言って自信はない。最初にアンケートに答えてあったからといって、いきなりはっきり事実をつきつけられても、そのことに対してまったく精神的なケアはなされないわけで、かといって、そのアンケートには、知りたいかどうかしか選択肢はなかったような気がするし、どうも、患者の側に立った設問ではなかったような気がするのでした。
 アンケートには全部知りたいと答えてあったけど、いったいこの人に話しても大丈夫なんだろうか、とか、医師は考えてくれている、と信じたいけれど・・・。
2.手術に必要なもののこと
用意したもの
・バスタオル、タオル各5枚
・丁字帯 3枚
・腹帯  3枚
・紙オムツ 10枚
・ティッシュペーパー 1箱
・吸い飲み 1個
・かみそり 5本
・ごみ袋 1枚
・病衣 5枚
・カブレステープ 3本
 日記にも書いたのですが、手術の前に剃毛をする、それは日本では一般的なことらしいけれど、刃物を皮膚に当てることによって傷ができてしまうので、かえって危険だ、という考え方もあるみたいなんですね。夫も見事に腿を5センチくらい切られてました。(--;)
 手術前に用意するもののリストに剃毛のためのカミソリというのがあって、準備するんですけど、このカミソリがね、ガード付きのではいけないらしいんです。売店でリストを持って買い物をしたときに、刃にガードが付いているものを選んだら、あ、これじゃダメですよ、と言われたんですねー。なんでだ?なんか理由があるんでしょうか。まあ、看護婦さんに直接言われたわけじゃないけど、だったら傷つけるなよ、と言いたくなります。
 その他モロモロ用意するように言われたものでムダだったものがいくつかあります。T字帯も3枚用意して、と言われたけど、使ったのは1枚だけだったし、紙おむつも10枚と言われたけど半分以上残ったし、病衣も、結構すぐに着なくなったので(歩き始めると病衣は前がはだけるし、丈が短かかったりするので着たくないみたい)、3枚もあれば十分だった。
 あとで買い足したものは「カブレステープ」という、文字通り肌がかぶれないテープくらいだった。
1.がん保険のこと
 うちはアメリカンファミリーの「スーパーがん保険」というのに加入しています。これは、我が家の場合、こうでしたよ、ということであって、一般的な事例かどうかはわかりません。
 ガン保険は、職場の関係で団体加入をしていて、何年も前に勧められて入り、毎月の保険料はお給料から天引きされていて、今までは、まさかこれを請求するハメになろうとは思いもせず、契約内容もまったく気にしていなかったのでした。保険証書のありかも忘れていたくらいで、そこいらを探し回って見つけだし、調べてみたら、大腸ガンの場合、癌の浸潤の程度によって、保険金が出なかったりするらしいのだった。これは皮膚ガンでも同じことらしい。
 同じガンでも、上皮内新生物と悪性新生物とがあり、粘膜層にガンが留まるものは「上皮内新生物」と呼ばれ、ガン保険的見解においては、大腸ガンや皮膚ガンの場合「がん」のうちに入らないらしい。筋肉層まで浸潤していると「悪性新生物」となり、晴れて「がん」の仲間入り(笑)。浸潤の度合いは手術を受けてからでないとわからないので、粘膜層に留まっていようがいまいが、切り取られることは変わらないので、夫の場合、「mp」筋肉層まで浸潤しているが、筋肉層を越えてはいない、という段階だったので、保険金給付の対象となったのですが、もし、「m」粘膜層を越えていない、だったとしたら、同じ痛い思いをしても保険金はおりないのです。まあ、それはそれで病気が軽くて済んだということなので、ラッキーといえばラッキーなことではありますが、もしそうだったとしたら、特約を付けていなかったことをすごく悔やんだと思います。「上皮内新生物特約」というのを付けておけば、粘膜層内に留まっているものでも、保険金の給付が受けられるらしいのです。ここを見に来ていらっしゃる方で、がん保険は掛けっぱなしで、どんなもんかわからないという、かつてのわたしのような方は、一度保険証書を確認してみてはいかがでしょう。
 今までは、がん保険といえばアメリカンファミリーがほとんどでしたが(シェアが7割とか8割とかあるとか?)、最近では、他の会社のものもいろいろでているようですし、最近発売されて話題になったセコムの、保険対象外の治療も受けられて、医療費は全部がん保険で直接支払われるという「最新の治療を受けられる生きるための保険」(だったかな)みたいなのも出てきているので、健康なうちに、これは声を大にして言いたいけれど、病気になってからじゃ遅いんですねー、保険って入れなくなるの(例:わたし)、一度保険を見直してみるのもいいかと思います。
 保険金の請求は思ったより簡単で、我が家の場合、インターネットで請求用紙を取り寄せ、請求書と診断書に被保険者の住民票と受取人の印鑑証明を添付して返送したら、約1週間で給付が受けられました。
 診断給付金と入院保険金とがあり、診断給付金は、がんと診断されれば支払われ、入院保険金は、がんと診断が確定した日から退院の日までの日数によって支払われます。入院していた日数全部ではないんですよね。我が家の場合、いったん退院して、再入院の方は診断が「肺炎」だったので、2度目の入院の分は支払われませんでした、というか、その分は請求しませんでした。退院する前に肺炎を起こしていたら、その分の日数も入ったんでしょうけどねー。
 差額ベッドを使ったり、遠隔地の病院だったりしたわけではないので、かかった医療費はさほどではなかったので、だいぶ黒字でしたが、病状によっては差額ベッド代も考えなくてはいけないし、近くの病院で治療がむずかしいということだったり、医療保険対象の治療ばかりではないことも考えられるし、そういったことになっていたとしたら、十分と言える金額でもないような気もします。でももう増やせないもんなー。保険期間が終身だったのでちょっとほっとしたんですけど。


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